海外製の高級冷蔵庫を検討される理由の中で一番多いのは、このウォーターサーバー(アイスディスペンサー、アイスクラッシャー、ウォーターディスペンサー)が欲しいからという理由だと思います。前面からいつでも好きな時に氷の入ったきれいな水がサーブされるため、特にパーティーなどの時に便利な機能です。
背面にウォーターサーバー用の配管が必要になる等の準備が必要になりますが、国産メーカーでは全く対応しておらず、北米・アメリカメーカーのみ実装されたとても貴重な機能だと思います。
本記事では、ウォーターサーバーが内蔵されたアメリカ製の外国製冷蔵庫を希望される方が、どんな選択肢があって、どのように選べば最適な選択ができるのかを分かりやすく説明し、参考になるようにしたいと考えております。
ウォーターサーバー付き冷蔵庫を販売しているメーカーと参考価格
マーべ | 60万円~100万円 |
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ワールプール | 80万円~100万円 |
アマナ | 90万円前後 |
ワールプールは世界最大の白物家電企業で日本市場でも長い歴史があります。アマナは同じワールプールのグループ企業ですので製品品質は大きくは変わりませんが、輸入総代理店が違いますので、実際の販売価格(定価ではない実勢価格)で若干の違いがあります。
また、マーべは元々はGEのOEM製品を製造していたメキシコのメーカーですが、GE撤退後に日本での直接販売をスタートさせました。メキシコ産である事や知名度が高くない事もあり、ワールプールやアマナと比べてリーズナブルな価格設定になっています。製品品質はGE製品と遜色ないと言えますので、コストパフォーマンスを重視される方には良い選択肢になると思います。
さて、上記ではアメリカの3つの冷蔵庫メーカーを紹介させて頂きましたが、正直言いまして、冷蔵庫のデザインや仕様、製品ラインナップ、そして価格帯は大きく違うものではありません。もちろん、ウォーターサーバーの場所や仕切り棚の仕様などのディティールの違いがありますが、購入の際の大きな判断基準とまではなりません。
アメリカ製冷蔵庫を6つのカテゴリーに分けました。
それでは、ウォーターサーバー付き冷蔵庫を選ぶ際には、どのような順番で考えていけばよいのでしょうか?
私のお勧めは、まずは色を決めて、その後にサイズ(幅・奥行き)、最後に価格を見るという順番で見ていく方法です。色については、ステンレスとホワイトの2種類あり、ステンレスの方が高額になります。どちらかというとステンレスの方が人気がありますが、キッチンの色との組み合わせで選びます。
サイズについては、幅と奥行きの違いによって、3つのカテゴリーに分ける事が出来ます。奥行きが短い薄型モデル、幅も奥行きも大きいビッグ型、そして、幅が少しだけ狭いミドル型の3種類です。アメリカ製の冷蔵庫は一般的な冷蔵庫よりも大きいので、このサイズの違いが、搬入経路や設置スペース、そして設置後の見え方に大きな影響を与えます。
色2種類×サイズ3種類で合計6つのカテゴリーに分ける事が出来ます。以下、一覧表にまとめてみましたので、参考にしてください。
(1)ステンレスの冷蔵庫一覧表(サイズ別)
1-1.薄型 ※奥行きが75cm以下 | (マーべ)MSMS2LG SS 623L 700,000円 (マーべ)ORE24VG SS 666L 1,000,000円 (ワール)WRS571CIHZ 583L 880,000円 |
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1-2.ミドル型 ※幅・奥行き共に中程度 |
(ワール)WRS331SDHM 606L 780,000円 (アマナ)ASI2175 606L 870,000円 |
1-3.ビッグ型 ※幅・奥行き共に最大 | (マーべ)MSM25GS SS 711L 780,000円 (ワール)WRS588FIHZ 806L 1,000,000円 (アマナ)ASI2575 696L 900,000円 |
(2)ホワイトの冷蔵庫一覧表(サイズ別)
2-1.薄型 ※奥行きが75cm以下 |
(マーべ)MSMF2LG WW 623L 630,000円 (ワール)WRS571CIHZ 583L 830,000円 |
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2-2.ミドル型 ※幅・奥行き共に中程度 | 該当無し |
2-3.ビッグ型 ※幅・奥行き共に最大 | 該当無し |
1-1.ステンレスの薄型冷蔵庫
マーベ MSMS2LG SS 623L
カラー:ステンレス
価格:定価700,000円(税別)
庫内容量:623L(冷蔵室430L 冷凍室193L)
外形寸法:913×693×1765mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※マーべの商品ページはコチラから
マーベ ORE24VG SS 666L
カラー:ステンレス(本体:グレー)
価格:定価1,000,000円(税別)
庫内容量:666L(冷蔵室473L 冷凍室193L)
外形寸法:913×690×1775mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※マーべの商品ページはコチラから
ワールプール WRS571CIHZ 583L
カラー:ステンレス
価格:定価880,000円(税別)
庫内容量:583L(冷蔵室386L 冷凍室197L)
外形寸法:906×745×1750mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※ワールプールの商品ページはコチラから
1-2.ステンレスのミドル型冷蔵庫
ワールプール WRS331SDHM 606L
価格:定価780,000円(税別)
庫内容量:606L(冷蔵室414L 冷凍室192L)
外形寸法:840×805×1710mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※ワールプールの商品ページはコチラから
アマナ ASI2175 606L
カラー:ステンレス
価格:定価870,000円(税別)
庫内容量:606L(冷蔵室414L 冷凍室192L)
外形寸法:843×803×1667mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※アマナの商品ページはコチラから
1-3.ステンレスのビッグ型冷蔵庫
マーベ MSM25GS SS 711L
カラー:ステンレス
価格:定価780,000円(税別)
庫内容量:711L(冷蔵室491L 冷凍室220L)
外形寸法:913×842×1765mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※マーべの商品ページはコチラから
ワールプール WRS588FIHZ 806L
カラー:ステンレス
価格:定価1,000,000円(税別)
庫内容量:806L(冷蔵室497L 冷凍室309L)
外形寸法:906×860×1750mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※ワールプールの商品ページはコチラから
アマナ ASI2575 696L
カラー:ステンレス
価格:定価900,000円(税別)
庫内容量:696L(冷蔵室438L 冷凍室258L)
外形寸法:911×803×1743mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※アマナの商品ページはコチラから
2-1.ホワイトの薄型冷蔵庫
マーベ MSMF2LG WW 623L
カラー:ホワイト
価格:定価630,000円(税別)
庫内容量:623L(冷蔵室430L 冷凍室193L)
外形寸法:913×693×1765mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※マーべの商品ページはコチラから
ワールプール WRS571CIHW 583L
カラー:ホワイト
価格:定価830,000円(税別)
庫内容量:583L(冷蔵室386L 冷凍室197L)
外形寸法:906×745×1750mm(ハンドル除く)
自動製氷器:有り(水道直結式)
ウォーターサーバー:有り
※ワールプールの商品ページはコチラから
2-2.ホワイトのミドル型冷蔵庫
該当無し
2-3.ホワイトのビッグ型冷蔵庫
該当無し
ウォーターサーバー付き冷蔵庫の購入前のチェックポイント
サイドバイサイドのデザインやステンレス製の扉、そして、いつでもクラッシュアイスを出す事ができるウォーターサーバーなどアメリカ製の冷蔵庫には魅力がいっぱいあります。しかし、日本製の冷蔵庫とは勝手が違う部分もたくさんありますので、実際に購入を検討するまえにチェックしておいた方がよいポイントを紹介いたします。
【搬入経路】
まずは、搬入経路です。搬入時に必要な寸法については、カタログに記載されていることが多いので、事前に確認してください。薄型であれば70cm~75cmくらい、奥行があるタイプの場合は85cm前後になる場合が多いです。
戸建ての場合は、玄関ドア、室内ドア、廊下など冷蔵庫設置場所に行くまでの経路を確認します。2階設置の場合は、階段が最大の難所になります。もし、階段からの搬入が難しい場合は、クレーンによる吊り上げ作業が必要になります。引越し業者さんには、大型冷蔵庫の吊り上げ作業の経験が豊富な会社もありますので、引越し作業と絡めて料金交渉をすると費用を抑える事ができると思います。
マンションの場合、エレベーターに乗るか?乗らない場合は外階段が使えるかどうか?の確認が必要です。下の画像の外階段はスペース的には十分な広さがありますが、
踊り場が平らになっていない場合は、外階段の利用は難しい事が多いです。一見、大丈夫そうな感じがするのですが、注意が必要です。
【設置場所】
次は実際の設置スペースです。こちらの必要寸法も冷蔵庫のパンフレットに記載がありますので、事前に確認してください。
通常、製品寸法に左右25mmずつ、後ろは50mm程度(給水バルブを背面に設置しない場合)を追加した寸法が必要になりますが、アメリカ製のサイドバイサイドの場合は、扉(ハンドル含む)の厚み、扉を完全に開けるように調整が必要です。
冷蔵庫周りには十分なスペースを取れる様にしてください。
【電源】
冷蔵庫の背面や側面の邪魔にならないところに必要な電源(15Aアース端子付き専用コンセント)が必要です。地域によっては昇圧トランスが必要となる場合もありますので、パンフレットをご確認ください。
【ウォーターサーバー付き用の給水管】
アイスメーカー給水用の準備として、1/2”(15A)ストップバルブ及びボールバルブ止め配管が必要です。場所はメンテナンスの事を考えて、脇にキッチンキャビネットがあれば、その内部に設置するのがお勧めです。(冷蔵庫の背面はお勧めしません。)
【床補強】
製品重量で100kgを超える場合がほとんどです。必要に応じて、床補強が必要になります。
以上となりますが、いかがでしょうか?
条件によっては、別の必要条件が発生する可能性がありますので、ご注意ください。