大手ハウスメーカーの新築住宅に設置した北欧ナチュラルモダンキッチンです。最初にお声掛け頂いたのは2年以上前で、まだ土地が決まっていない状況でしたが、キッチンには特にこだわりがあり、早めに計画を進めていらっしゃいました。
土地が決まってからも、ハウスメーカーと間取りを検討するにあたり、弊社からもキッチン周りの間取りをご提案させて頂きました。キッチンレイアウトはもちろんですが、パントリーの位置やサイズも家事効率には重要な要因になりますので、間取りが決まる前にご連絡いただく事でより十分な検討が可能になります。
今回はL型キッチンにアイランドカウンターをプラスしたレイアウトになります。電気オーブンがビルトインされたトールキャビネットの右脇に冷蔵庫が置かれ、冷蔵庫の正面にはパントリーを設けました。この配置であれば、冷蔵庫もパントリーもダイニングからは死角となり、キッチンを整然に保つ事ができますね。
L型キッチンの大きさはシンク側は長さ260cmでコンロ側は約200cmに幅60cmのトールキャビネットが組み合わされています。アイランドは長さが約100cmで奥行きが64cmです。
扉材は無垢オークの框デザイン扉をホワイト(DN-90)で塗装しました。ぱっと見ると塗りつぶされているように見えますが、良く見るとオークの木目がうっすらと見えています。
框の形状もデコラティブな感じではなく、スッキリとした直線で北欧ナチュラルモダンなデザインになっています。そして、引き出しの取っ手は、シルバーのカッププルを框部分に取り付けました。開き戸にはクリスタルデザインの少し小さめで台座がシルバーになっているツマミを取り付けられています。
ステンレスシンクはトヨウラのN760ZW(幅76cm)、タッチ式水栓はデルタのエッサ(クロム)、浄水器水栓も同じくデルタのトランジショナル(クロム)を採用しました。ちなみに浄水カートリッジはキッツマイクロフィルターを組み合わせています。
カウンターはクォーツ及びセラミックのデクトンなど、いろいろ見ていただきましたが、最終的にはフィオレストーンのシュガーロックという石種をお選びいただきました。直前までグレー系のセラミックと迷われていましたが、どちらでも素敵になっていたと思います(笑)
IHコンロはミーレのKM6311、電気オーブンは電子レンジ機能が付いたH6400BMです。引き出しの段数を変えることで、電気オーブンが使いやすい高さに調整しました。
レンジフードはアリエッタのベッタ(ホワイト)です。躯体の構造上の影響でレンジフードがIHコンロに対してずれてしまう可能性があったのですが、うまく真ん中に取り付ける事ができました。
壁面のサブウェイタイルは一般的なタイルよりも少し長めのサイズですが、とてもバランスよく天井まで貼りあげられています。表面も少し凸凹が合って質感の高さが感じられました。
食洗機はミーレのG6620SCi(ホワイト)です。
お施主様のこだわりの一つでもあるコーナー用収納パーツ(ハーフェレのLeMans(レマンズ))です。ユーロキッチンズでも初めて採用しましたが、扉を開けると落花生のような形状のトレーが出てきます。
扉を閉めるとこんな感じです。
幅75cmのコンロ用引き出しキャビネットです。
幅30cmの2段引き出しです。ここには主に調味料を収納する予定です。
幅60cmの5段引き出しです。通常は4段なのですが、高さを調整するために1段増やしました。
幅60cmの観音開き戸キャビネットです。中には棚板が3枚あり、高さを自由に変える事ができます。